ビール日記 バーリアルリッチテイスト
アルコールに安くて美味いものってそんなにないと思っているので、安いってだけで倦厭してしまう。
酒は高いものを少し飲むのがいい派の私が、ザルみたいな大酒飲みと結婚してしまい、毎月の酒代が一気に跳ね上がった。底なしに飲めてしまうビールは禁止令を敷き、家庭内で提供するアルコールは焼酎に限定した。
しかし、毎晩遅くまで働いて暗いリビングて薄い焼酎をすする夫の背中が不憫に思えてきて、近所のイオンで第3のビール「バーリアルリッチテイスト」を購入した。他にも新ジャンルはあったけど、「リッチテイスト」というネーミングが他の激安ビールより幾分マシな味に思えたからだ。
その名の通り、今まで呑んできたどの激安ビールより芳醇な味わいで、「安酒=不味い」という私の先入観を覆した。
本物のビール特有の臭みがなく、とても軽い飲み口。
この豊かな味わいと癖のなさ、軽さのギリギリの均衡は、麦芽を使わない新ジャンルだからこそ実現できたのかもしれない。
夫も味だけでは激安ビールとは気づかず、たまに贅沢したい気分の時はバーリアルリッチテイストを夕飯に並べるのが我が家の習慣となった。
大酒飲みだけど味にも家計にも妥協したくないワガママさんにはピッタリの逸品だ。
酸味★☆☆☆☆
苦味★☆☆☆☆
香り★☆☆☆☆
口当たり ★★★★★
旨味・コク★★★★★